【英語学習者向けブログ】なぜ日本人は英語が身につかないのか
こんにちは。
今日も英語学習について書いていきましょう。
今日は日本人にとっての英語学習の難しさについてです。
よく日本人は「なぜ中高6年間も勉強をして、ほとんど英語がしゃべれないのか」
とバカにされます。
学生時代は毎日毎日授業で英語があるにもかかわらずです。
いくつか理由があります。
1.学校の英語授業が読解中心
2.日本語と英語が全く違う言語
3.明治時代の日本語への翻訳
1.学校の英語授業が読解中心
さて、現在20代後半以上の方はもろに「受験英語」とよばれる授業を学校で受けてきたと思います。かくいう私も高校時代は毎日膨大な量の英文をひたすら日本語に直す宿題を課され、先生は授業で訳のみ言うという授業でした。恐ろしいことに、私が受験を終えたとき、英字新聞が読めるのにまったく外人と話せないというあり得ない現象が起きました。現在、英語教育はかなりの改善が図られ、現場の先生方は「読解至上主義」からの脱却を図っていることだと思います。
2.日本語と英語が全く違う言語
日本語という言語は、英語という言語と全くと言っていいほど違う言語です。よく勘違いされるのですが、留学を一年くらいいくと英語がペラペラになって帰ってくるという幻想があります。逆に考えてみましょう。アメリカ人が1年日本に住んでペラペラになっている人を見たことありますか?私の周りの英語ネイティブは日本に住んで5年ほどたちますが未だに日本語がままならない状態です。そのくらい日本人からすると英語をみにつけづらく、アメリカ人イギリス人からすると日本語はみにつけづらく、それは言語の性質が全く違うからです。英語の身につけやすさは言語によって違います。
下記は英語をどのくらいの長さでマスターできるか言語別にしたものです。
Group 1:フランス語、スペイン語、ドイツ語→480時間
Group 2:ギリシャ語、ヒンディ語、インドネシア語→720時間
Group 3:ロシア語、ヘブライ語、トルコ語→1320時間
Group 4:日本語、中国語、韓国語、アラビア語→2400~2760時間
これでよくわかるでしょう。なぜ日本人がこれだけ英語を学ぶのに苦労するか。
日本語は、あらゆる言語の中でもトップクラスに英語とかけ離れた言語だということです。留学していた時に不思議に思っていたことがあります。なぜヨーロッパの奴らはこんなにもペラペラしゃべれるのか?国民性か?イギリスに近いからか?かなりレベルの高い英語教育をしているのか?いやいやそうではないのです。ヨーロッパの言葉と英語は、言語自体に共通性が多いからです。特に文法。あいつらは単語を覚えていくことで自然と話せるようになるのです。我々が韓国語を学ぶのと同じですね。すぐ外国語を身につけたければ韓国語はおすすめですよ。ということで日本語と性質がかけ離れた言語これが英語なのです。
3.明治時代の日本語への翻訳
江戸時代の鎖国を終えた日本は富国強兵をかかげ、欧米列強に強いライバル視を抱くようになります。数多くの日本人が海外へ渡航し、さまざまな知識を取り入れてきます。そうなると日本に大量の英語が輸入されてきます。そこで日本人がとった行動は、すべての輸入された英語を日本語に翻訳することでした。いや正確に言うと、英語をもとに新しい日本語を作っていく感じでしょうか。当時は翻訳できない英語がたくさんあったので、当て字でどんどん新しい日本語を作っていきます。戦時中になると、英語を使うことを嫌い、すべて日本語に直すくらいでした。これがのちにあだとなるとは・・・。話は変わりますが、東南アジアのフィリピンなどは母国語があるにもかかわらず英語が流ちょうな人がたくさんいます。イギリス領だったということもありますが、基本的な学校教育はすべて英語で行われているのです。なぜか?それは学校で教える教科の言葉に対応する母国語がないからです。日本のように「マスマティックス」を「数学」と訳せないからです。そうなったら英語で教えるしかないでしょ。だから教育は英語のみで、当たり前だけど全教科英語で教えられていたら英語ができるようになるでしょ。日本人は、明治時代ほとんどの英語の言葉を日本語に直してしまったせいで現在各教科を日本語で学べるのです。いってみたら日本人は頭が良すぎて英語がしゃべれなくなったとでも言いましょうか。皮肉なことですよね。
さあ、日本人が英語ができない理由をつらつらと書いていきました。これだけでなくいろいろな要因が重なって日本人の英語学習の障壁となっていますが、私の結論としては
「全部言い訳」
そんなの関係ないね。
英語ができない理由は、勉強の仕方が悪い。努力を継続してない。それだけ。
上記に書いたことを言い訳にして、英語から逃れられるか?いや無理です。国際化グローバル化は誰が何と言おうと進んでいます。英語で話しかけられて、ニコッと笑ってごまかして済む時代は終わっています。上記3つの「言い訳」は忘れて、どうしたら英語が身につけられるようになるのか、それをこれから語っていきますよ。
それでは!